2016年07月07日
「3年前より今建てる方がずっとおトク」と思えるこれだけの事実
■■史上最低金利ってどれくらい安いの?■■
テレビや新聞のニュースで長期固定住宅ローンのフラット35が「7月度の金利が史上最低金利を更新した」と報道されました。返済期間が21年以上35年以下で住宅価格の9割を借りる場合、金利は0.93%となり、初めて1%を切りました。
また、長期優良住宅や認定低炭素住宅、一次エネルギー消費量等級5の住宅などは、当初10年間金利が0.3%安くなる「フラット35S 金利Aタイプ」で借りることが可能なので、当初10年間は0.63%と民間の10年金利固定型ローンと同水準かそれ以上安くなります。
どれくらいインパクトのある金利なのか、過去の金利と比べてみましょう。
※グラフをクリックすると拡大表示されます
たとえば2013から2016年までの各7月のフラット35S 金利Aタイプ金利を比較してみます。
グラフをご覧ください。2013年7月が2.05%に対して今月は0.93%。1.12%も安くなりました。特に今年の金利低下が際立っていますね。
■■住宅価格が値上がりしても、返済総額がおトクな今の状況■■
これだけでは、そのメリットがイメージしにくいと思いますので、現実的な返済額で比較してみます。
2013年7月に税込2,000万円の家と、2016年7月に税込2,200万円の家とを、それぞれ価格の9割をフラット35S 金利Aタイプで借り、35年返済にした場合を比較してみます。
お値段が200万円上がっているのは、消費税の差額だけでなく、人件費や建材価格の上昇で同じ仕様の家でも100~150万円ほど値上がりしていると思われるからです。
まず、借りる金額は2013年7月が1,800万円、今月が1,980万円になります。
2013年7月に借りた場合は返済総額が2,470万円、今月借りた場合は2,266万円です。なんと今月借りた方が204万円も安いのです。毎月5千円ほど負担が違ってきます。住宅価格は値上がりしても返済額は安くなる。不思議な金利マジックです。
「それならば・・・」と高品質な家づくりをお勧めする立場で、こんな試算もしてみました。「総支払額が同じなら、どれくらい予算が増やせるだろうか」と。
そうすると、借入額は2,160万円まで増やせます。つまり、同じ支払い額なら3年前の2,000万円に対し、400万円高い2,400万円の家を建てられるのです(頭金を40万円増額する必要がありますが)。
どうですか?「8%増税前に焦って建てなくて良かった」と思っている方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
仮に住宅予算を2200万円から200万円増額できれば、外構やキッチンのグレードアップ、あるいは断熱性能アップでよりランニングコストの安い家に・・・、など、いろんな夢が膨らみます。
特に、ZEH補助金(125~150万円)をゲットすれば、太陽の恵みを受けられる十勝の特徴を生かし、ほとんど差額なしで光熱費がかからないZEH(ゼロエネルギー住宅)にできます。
■■今が建て時です!■■
まとめると、こういうことです。
3年前の場合
2,000万円でふつうの高性能住宅を建てた。ローンは年間72万円、光熱費は年間25万円ぐらい。
今建てる場合
2.525万円でニアリーZEH(通称;ほぼZEH)を建てた。補助金125万円がもらえる(補助金の件数は限りがあります)ので、実質負担金額は2,400万円。ローン支払いは3年前と全く同じで年間72万円。光熱費は年間3万円。
「なんということでしょう!」と言いたくなるおトクさです。超低金利ビフォーアフターと言ってもいいような・・・
当然、光熱費は大容量の太陽光発電システムを搭載したニアリーZEHが、太陽光発電の売電によって大幅に安くなりますから、ローン+光熱費の合計では今建てた方が圧倒的に安くなります。35年間の支払総額で比べると、太陽光発電の消耗部品交換などを考えても500万円ほど安くなるでしょう(35年間パネル交換はしないと仮定)。
つまり、3年前より今建てた方が高性能でおトクなのです。
この超低金利傾向ですが、いつまで続くかはわかりません。2019年の増税前に金利が上がるかもしれません。なぜなら、増税は好景気が前提。好景気になれば金利が上がるのは常識だからです。
「増税はまだ先だから、じっくり考えよう」
焦らず、自分なりに情報を集めて建て時を判断するのは正しいことですが、ここ1年ぐらいで建てた方が支払いの面では後悔しないと思います。今、新築を検討している方は、ペースを緩めずに情報収集し、信頼できる住宅会社を早く見つけて建てることをお勧めします。
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(2016年7月 7日 19:05)トラックバック(0)
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