(株)外田組は住宅はもちろんのこと、木質ペレット燃料の開発やペレットストーブ、薪ストーブの販売など、地産地消をテーマにした事業展開をしています。その根っこにあるのは「地元の魅力を最大限に生かして仕事すること」です。菅原社長に詳しい話を聞きました。
- フクハラの北向かいにある会社事務所
菅原 十勝2×4協会を通じて最新の技術や情報を身につけ、足寄町で最も優れた技術を提供できる建設会社だと思っています。耐久性を高めた長期優良住宅に町内で真っ先に取り組み始め、今では100%長期優良住宅となっています(2015年の全国平均は25%)。
断熱性能も、足寄の厳しい冬の寒さでも室内で快適に過ごすため、2×6工法による外壁140mm断熱+付加断熱という高断熱仕様を標準としています。高価な気密測定器や赤外線サーモグラフィーといった測定機器を自社で所有し、高断熱・高気密住宅を実測して検証できるのも町内では当社だけでしょう。
- 菅原智美社長
- 事務所には、札幌から見に来る人がいるほど、国内外から多くのペレットストーブが展示されている
菅原 地域の魅力を生かし、地域に密着した仕事をしたいといつも考えています。たとえば、関連会社のマルショウ技研で断熱二重煙筒の開発・製造・販売を行っています。そして、ストーブの販売はもちろん、ペレット燃料用のピザ窯など、ストーブ以外の機器も扱っています。また、地元産のカラマツなどを使ったペレット燃料生産にかかわっており、火の見える暖房機器をご希望の方に、薪ストーブや薪の製造・販売も行っています。
このほか、農業用の畜舎を建てたり、鉄工部門もありますので牛をつなぐ装置を作ったり、農家のダンプの修理など『完全地域密着型』企業だと思います。
- 大空と大地の下に建つ家
- 晴れた日にはサイディングの赤が引き立つ
菅原 住宅の耐震性や気密性を上げていくには2×4工法が近道だと思い、平成8年頃から取り組み始めました。足寄町では最初でしょう。ほどなく十勝2×4協会にも入会しました。入会当初から会員の工務店にはいろいろお世話になりました。
岡本建設さんには、大工2人を預かっていただき基礎から教えていただきました。久保工務店の久保社長には現場でいろいろご指導いただきました。また、活動を通じて隣の本別町のメンバーとも仲良くなりました。
2×4工法で性能の良い家を建てるには、わたしたち建設会社だけでなく、電気設備工事会社や給排水設備業者など現場に入る全ての職種の方に理解が必要です。ここでも協会のメンバーに出張レクチャーしてもらったりしながら2年かけて浸透させました。
現在でも、協会の仲間とは不足する職人の協力を仰いだり、技術的な相談をお互いにして切磋琢磨し続けています。
- 上の家は、薪ストーブ1台で全室暖房が可能
- 最新技術の太陽光発電とレトロな薪ストーブの組み合わせ
菅原 原油価格が一時的に高騰したり、震災の影響で電気料金が大幅に上がるなど、みなさんはたいへんな思いをしたと思います。エネルギー源の大半を輸入に頼る日本で、安定した暮らしを守っていくには、食糧の地産地消だけでなく、エネルギーの地産地消も必要です。
そこで、1つの選択肢として、地産材で製造した木質ペレット燃料を使った暖房や地元産の薪を使う薪ストーブを定着させたいです。既に外田組の住宅は、ペレットストーブの暖房を標準仕様としてご提案しています。「地域や生活に密着した企業」でありたいと考えていますので、地域のみなさまが必要としていることに取り組み、生かされるのが理想だと思います。
さらに、「炎のある生活」のお手伝いをして、豊かで北海道らしいライフスタイルの提案をしていきたいと考えています。
- 北欧風のデザイン
- ペレットストーブと木の内装が暖かな室内
企業データ | 1966年創業 1969年有限会社外田組設立 1991年株式会社外田組に組織変更 |
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社内体制 | 社長ほか建築担当3名、土木担当2名 一級建築士、二級建築士、一級・二級建築施工管理技士 一級・二級土木施工管理技士、気密測定技能者、BIS-M、宅地建物取引士 合計6名 |
過去の実績 | 創業以来 累計600戸 過去3年間 平均3戸ぐらい |
社名 | 株式会社外田組 |
住所 | 〒089-3733 足寄郡足寄町西町6丁目1番地79 |
TEL | 0156-25-2045 |
FAX | 0156-25-3863 |
HP | |
sotoda@ashoro.co.jp |