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創立30周年記念

記念セミナーが無事終了いたしました

平成20年10月23・24日両日に催しました、当協会の30周年記念式典及び祝賀会はお陰様をもちまして盛況にて無事に終了いたしました。

当日昭和50年の米国視察、51年の道東でのツーバイフォー住宅第1号着手のDVDも上映(24分)しました。本当に皆さんが、若くエネルギーに満ち溢れ、現在の私たちに何かを語りかけていそうです。まさしく30年の歴史の前史です。

近年住宅業界では、偽装と拝金主義がばっこし、本来の住宅を建てる意識が損なわれています。そんな時代に一言。

「過去の世代を粗末に扱って平気な世代は、未来の子孫や地球環境を語る資格をもたない」

◎記念セミナーで配布した資料を一部ご紹介いたします。

十勝2×4協会 30周年記念冊子(一部)

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◎23日セミナー・式典式次第

1)市民セミナー開始
 司会 外田常務・サブ竹市氏 (会場:エトワール)

・開会挨拶 神谷会長

2)式典開始
司会 外田常務・サブ竹市氏 (会場:エトワール)
・会長挨拶 神谷 雅章(神谷建設) 十勝2×4協会会長
・記念講演 高倉 俊明氏(北海道住宅・研究所所長)
鵜野 日出男氏(高気密健康住宅研究所長)

(会場 移動)

・来賓祝辞 (会場:コンベンション)

長谷川産業株式会社
代表取締役 長谷川 晃三氏
株式会社十勝毎日新聞社
常務取締役 河崎 一郎氏
アース21
会長 橋本 政仁氏

・感謝状授与 神谷会長・松岡・橋本

株式会社岡本建設
代表取締役専務 岡本 修氏
有限会社
辻建設工業所
長谷川産業株式会社
代表取締役会長 長谷川 晃三氏
株式会社岡本建設
代表取締役社長 岡本 忠氏
有限会社久保工務店
代表 田川 泰信氏
有限会社ウッズ建築設計事務所
代表取締役 山口 正氏

・受賞者代表挨拶

株式会社岡本建設
代表取締役専務 岡本 修氏

・祝電披露

3)祝宴開始 ・祝宴挨拶
赤坂 正(赤坂建設)30周年記念事業実行委員会委員長
・乾杯

有限会社ウッズ建築設計事務所
代表取締役 山口 正

・DVD放映開始(24分)  司会 事務局

・テーブルスピーチ開始

・閉会 鹿島 豊隆(鹿島組)十勝2×4協会副会長

◎鵜野日出男氏 記念講演に参加

セミナー当日は東京より、鵜野日出男氏にご参加を頂きました。
当日のご感想を早速ご自身のホームページ掲示板にてコメントを頂いた文章を掲載いたします。

  鵜野日出男氏 ホームページ:http://homepage3.nifty.com/net-forum/

【十勝2×4協会の30周年記念で考えたこと】  2008年10月25日(土)9時42分

23日と24日の両日、十勝2×4協会の30周年記念の大イベントに招かれ、参加してきました。

十勝2×4協会は、社団法人でもなければNPO法人でもありません。
単なる民間の有志による地域団体。
北海道には、もう一つ法人格のない民間の団体がある。アース21がそれ。
これは、全道の木造住宅の勉強熱心なビルダーの情報交換と勉強会。
これも結構長く続いている。
しかし、一企業ですら、その寿命は30年と言われている。それなのに民間の任意団体が何故30年間も続いてきたのか?

ご存じのとおりツーバィフォーの全国団体には日本ツーバィフォー協会があります。その下部機関として北海道支部がある。社団法人というのは、理事の構成からいってもどちらかというと大手企業優先。
それに反発したわけではないが、地場の需要は地場企業の連帯と努力で開発してゆこうという趣旨で発足されたのだったと思う。どこかの県の支部のように、公社や公庫の需要目当てに組織されたのではない。

北海道に限らず業界団体は、どうしても「お上頼み」の風潮が強い。
なんとか政治力を利用して、税金を回してもらおうというさもしい魂胆。
ところが十勝2×4協会は、30周年記念と言うから、当然政治家の挨拶や祝電披露があると構えていたら、見事に1つもなかった。
ここに、この協会のオリジナル性と、無法人格ながら30年間も続いてきた秘密があると感じました。

つまり、自分たちの自助努力で勉強し、研鑚を重ね、需要を開発してゆく。
お上には頼もうという依存心を持たない。これが社団法人ツーバィフォー建築協会との最大の相違点。

そして、この研鑚が中途半端ではない。毎年一回は気密測定をしてその性能を公開する。そして、会員相互間の厳しい現場チェックを受けなければならない。現場チェックで問題が発見されれば、全部自社責任で改修をしなければならない。それが嫌だったら、会社員であることを辞めてもらう。

同じ地場で、顧客はぶつかり合う。
私は技術や経営のノウハウは、できるだけオープンにしてきた。オープンにしても、誰でも簡単には真似が出来ないという自信があった。
しかし、それは全国の仲間に対してであって、地元の競合メーカーやビルダーには公開しなかった。敵だと考えていた。

これに対して、十勝2×4協会は、狭いエリアで18社とも競合関係にありながら、お互いに工事現場や完成現場を公開している。24日は現場見学会で、全道の仲間と一緒にバスで9ヶ所の現場を見学させてもらいました。
これはという外観が3ヶ所と素晴らしい内観が2ヶ所あった。思わずうなり声を出してしまった。
そして、私だったら「地元の仲間には絶対に見せたくない」と思った。それほどの内容があった。
それを、細部の技術や新しい仕様、新資材までを含めてオープンにしている。
「負けた」と痛感しました。
私が覚えたような感動が、この無法人格の任意団体が30年間も続いてきた最大の理由。
この精神を失わない限り、十勝2×4協会は今後とも発展を続けてゆくでしょう。

【十勝で考えたこと(続き)】 2008年10月25日(土)10時17分

なにしろ、十勝地方ではツーバィフォーの普及率が60%を占めています。
このため、本州の大企業や道のトップメーカーも十勝地方を攻めあぐねています。
ムリもありません。
Q値が1.2W程度の高性能住宅が、空調換気工事込みで坪45万円程度で施工されているのですから・・・。
鳴り物入りで登場したタマホームも、おそらく十勝へ進出したらどえらい傷を負うことでしょう。価格だけでなく、性能で地場ビルダーに対抗することが絶対に出来ないから・・・。

そして、今まではツーバィフォーオンリーでやってきましたが、これからは故杉山英男先生が唱えられていたとおり「木質構造のイノベーションを進める」という視点で、世界の優れた木質構造の技術とノウハウを導入してゆけば、協会員シェアは60%どころか90%にも及ぶ可能性があると思います。

若返った執行部は、この難問もクリアーしてくれると思います。
そして、若手の経営者が、厳しい試験の中でスクスク育っている。
頼もしく、心から声援を送ります。

十勝で起こっている現象は非常に珍しく、経営的にも貴重な現象です。
全国ネットのNHKなどが何故とりあげないのか?
私は不思議でなりません。
どこもとりあげないのなら「十勝の住まいの需要革命お起こした男達のロマン」というような小説仕立てで、是非書いてみたいという強烈な誘惑に憑かれました。「十勝2×4物語」は全国の地場ビルダーの鑑であり、大手企業に負けない手引書です。

なお、23日の4時間にも及ぶセミナー会場で、室蘭工大の鎌田先生からNPO法人新住協の貴重な記録と技術ノウハウの一切の資料を頂きました。これは、別の機会に紹介させていただきます。

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